体質は変えられる?

トレーナーの川島です!
今回は体脂肪についてお話ししていきます。

みなさん一度は耳にしたことがあると思いますが体脂肪は内臓脂肪と皮下脂肪の2種類存在します。
脂肪全体の約2割が内臓脂肪残りの8割は皮下脂肪となっています。
内臓脂肪は主に偏った食生活が影響しています。 具体的には、ファストフードを中心とした食事や、お酒などです。糖尿病、高血圧などの生活習慣病の危険因子となる。
皮下脂肪は主に食べすぎと運動不足です。 もちろん、動いた量より食べた量が多いと脂肪が蓄積されます。生活習慣病との関わりは低いです。

ここまでは一般的に知られていることだと思います。

ここからは脂肪細胞について着目をし、タイトルにもある『体質は変えられる?』かどうかを考えていきましょう!

『貯める』脂肪と『使う』脂肪

脂肪細胞は大きく分けて2種類存在します。

 

白色脂肪細胞と褐色脂肪細胞

 

 

 

『貯める』脂肪

白色脂肪細胞

多くの人が気にしている脂肪は白色脂肪細胞のことです。

白色脂肪細胞は主にエネルギーを貯める働きをします。

この白色脂肪細胞の数は約300億個と推定されておりヒトの脂肪細胞は約60兆個と言われていることから多く見積もっても全体の0.2%ほどしかありません。にもかかわらず成人男性の平均体脂肪は15~20%であることから一個当たりのサイズが大きく肥大する能力を持っています。

『使う』脂肪

褐色脂肪細胞

褐色脂肪細胞はエネルギーを使うことで体脂肪を減らす働きを持っています。

頸部、鎖骨、傍脊柱(ぼうせきちゅう)、内臓周辺に存在していることからその周辺を動かすことで働きを活性化させることができます。

また交感神経を活性化させることで働きを強めます

代表的なモノは寒冷刺激です。冬になると外気温が低くなることから体の体温を保つために熱産生を増やそうする。その時交感神経が活性化され褐色脂肪細胞が活性化される

夏よりも冬が痩せやすい理由はこの褐色脂肪細胞にあります。

また、食べ物でも活性化させることができ

脂肪を燃やすと謳っている飲み物は褐色脂肪細胞によるモノです。

:茶カテキン、唐辛子、生姜など

実際のところ体質は変えられるのか??

白色脂肪細胞の数は胎児、生後1年、思春期初期(13~15さい)に増加する言われており、脂肪細胞の数はこの時期までに決定され成人になってからは変化しないとこれまでは考えられてきました。

特に大きな減量をしても脂肪細胞の数があまり変わらないことからこの説が支持されてきましたが、最近の研究報告では成人期以降でも脂肪細胞は細胞死と細胞新生を繰り返し毎年全体の10%が入れ替わっているとの研究報告が出ています。

通常の脂肪細胞の大きさは直径70-90マイクロメートルで肥満状態では140程度まで肥大しますこの脂肪細胞は重度の肥満者であっても140よりも大きくなることはないとされていることから、この程度の脂肪細胞の肥大では体積に換算しても2倍程度でBMIで換算すると27-28までにしか上昇しないということになります。

ただ食べ続けると太り続ける人がいるように成人になってからも脂肪細胞の増加がないと説明がつかないことから後者の説の信憑性が強くなっています。

思春期初期までに肥満体型であってもある程度の期間運動食事を気をつけることで脂肪細胞が入れ替わり太りにくい体を手に入れることは可能ということです。

まとめ

以上の研究から『体質は変えられる』ということがわかりましたね!

痩せている期間が長ければ白色脂肪細胞を減らし痩せやすい体に、逆に太っている期間が長いと太りやすいということです。

短期的なダイエットに成功してもすぐにリバウンドしてしまうのは脂肪細胞が影響しているのでしょう。

ダイエットは短期ではなく長期的に行い痩せている期間をなるべくキープをして痩せやすい身体へと変化をさせていきましょう!

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